研究は続く… 未来の自動運転車における人間の行動とは?

自動運転は、自動車産業に大きな波紋を投げかけています。ヒューマンソリューションズ社も、自動運転車が実現したときに、ドライバーが実際にどんな行動をするのかを自問しています。ドライバーの行動の変化は、車室、安全性、快適にどう影響するのでしょうか?

2018年7月1日、ヒューマンソリューションズ社はドライバー自動運転要件を満たすRAMSISデジタルヒューマンモデルの開発を目指して、INSAA(自動運転車の乗員解析)という研究プロジェクトに着手しました。プロジェクトコーディネーターを務めるハンスヨアキム・ヴィルシング(Hans-Joachim Wirsching)博士は、次のように述べています。「自動車産業では現在、主にデジタルヒューマンモデルを利用して、伝統的な運転席を運転作業の人間工学的性能に最適化する取り組みが進められています。自動運転とは、ドライバーが運転以外に注意を向けることができるということです。これは車室の変化にもつながり、そうした変化の結果、人間工学的課題に対処することも必要になるでしょう」

こうした問題を解決するには、既存のデジタルヒューマンモデルの機能や能力を拡張する必要があり、ヒューマンソリューションズ社、シミリアリティモーションシステムズ社、およびミュンヘン工科大学人間工学研究所はその研究を共同で行っています。この共同プロジェクトの期間は3年で、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)の「SME innovativ (ICT)」資金援助プログラムから資金提供を受けています。

ヒューマンソリューションズ社のデジタルヒューマンモデル「RAMSIS」は、過去30年にわたって車室の人間工学的デザインに使用されています。従来型の自動車の概念においては基本的な運転作業を対象とし、快適の問題、次いでシートベルト経路や視野解析といった安全面に主眼が置かれてきました。

INSAAプロジェクトは、RAMSISの能力向上を目的としています。将来、RAMSISの姿勢および動作には、タブレットを使用した作業など、運転以外の活動も含まれる予定です。この目標達成に向けて、プロジェクトパートナーであるシミリアリティモーションシステムズ社は、実際の乗員の行動を複数台のカメラで録画し、非接触手段で測定する試験を実施する計画です。その成果はRAMSISに実装される予定です。

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